サニーヒルズのパイナップルケーキ

By 13:53


堂園です。

やはりまずは最初にサニーヒルズのパイナップルケーキの紹介でしょうか。


SunnyHills(微熱山丘)のパイナップルケーキは「土パイナップル」と呼ばれる、昔から台湾にある酸っぱいパイナップルを使用した、パイナップルケーキの先駆けとしてご愛顧いただいています。

実は、それまで台湾のパイナップルケーキのほとんどは、ジャム部分にはパイナップルに冬瓜が混ぜられたものでした。昔のパイナップルは繊維が荒く、酸っぱすぎるので洋菓子のような食べ方に向いていませんでした。そのため、冬瓜を入れることによって口触りをなめらかにし、甘さを引き出すということが一般的で、現在でも多くの会社の商品に同じ製法が使われています。

しかし、現在の台湾産パイナップルは実に美味しくなっていまして、私たちが日本で食べ慣れているパイナップルとは、別次元の甘さを持ったフルーツです。

せっかく、こんなにもおいしいものがあるのだから、パイナップルを100%生かしたジャムを作り、それにふさわしい材料を世界中から集め、自分たちが誇りを持てるパイナップルケーキを作ってみようじゃないかと、SunnyHillsの創始者たちが思い立ったのがはじまりです。

台湾中部、南投地方の地元農家の方々が作った力強い味わいと、はっきりとした繊維感が特徴的なパイナップル。そのままの味や歯ごたえを活かすため、時間と手間暇をかけて熟成させたジャムを作り、創始者の叔父である藍おじさんが50年間培ってきた秘伝のレシピをもとに日本製の小麦粉、モーツアルトを聞かせながら衛生的な環境で育てたブランド卵、そしてフランスエシレ地方産の発酵バターをふんだんに使ったクッキー生地で包み、丹精込めて焼き上げたパイナップルケーキは、今の立場の自分が言うのもなんですが、これまで食べたことのないような味わいで感動したことを今でも鮮明に覚えています。

農薬や保存料などの添加物を一切使わず、自分たちの知っている最上の作り方で丹精込めて作るという愚直な作り方で作ったパイナップルケーキは、現在手に入るスイーツの中でも、特にシンプルで素朴なものだと思います。それこそが私たちサニーヒルズのエッセンスであり、そんな商品の哲学をお店の雰囲気から、いらっしゃるみなさんに感じていただけるような店づくりを目指しています。